◆フォームを固めろ! −「修養編」−
記憶の功罪 このページの先頭へ
競馬は記憶のスポーツとも言われます。過去の様々な情報を頭に入れておくことが検討に役立つことは言うまでもありません。

しかし、テレビの中継で見た、4角から勢い良く追い上げてくる馬を見て「次はこの馬でいこう」なんて考えて、それがたまさか当たったりすると、「おぉ、これだ!新しい法則発見!!」とばかりに同じようなケースを探しにかかってしまったりして…

こうなると自分に都合の良い記憶を選別してしまうことになりますので、むしろ予断といったほうが良いのかもしれません。

普段は目の前で起こることを淡々と記憶しておいて、いざという時にそれらを適宜引き出して判断の材料にできれば良いのですが、修行の足りないわが身のこと、どうしても知っている(と思い込んでいる)ことを適用したくなって
しまいます。

何か特別なことを見つけようとしないことがコツということになるのでしょうか? わたくしの場合はテレビや現場でレースを見続けることもできませんし、予断なく記憶を蓄積してゆくこともできそうにありません。


余計な先入観が入るくらいなら覚えない方がマシですし、システム的に考えても、数値化したデータと曖昧な情報(といえるのか?)を統合してロジックを組むのは難しいと思い、当面「記憶」に関してはムリをせず数値化しやすい情報を使った方法に専念することにしています。
平均するのはヤメました!? このページの先頭へ
データを分析する場合にさし当たって思いつくことといったら、「平均値を計算してみる」ことではないでしょうか?

平均値は、分析対象のおおまかな様子を知る上では便利な指標ですし、スピード指数などを算出する過程では平均値を利用している部分もありますが、各馬の取捨選択やランク付けのための判定に適用しようとすると結構大きな落とし穴にはまってしまいます。

わたくしも以前は着差などで平均値を使った判定ロジックを組んでいましたが、そのときは平均的な回収もおぼつかない状態にあえいでいました。

始めのうちは何が悪いのか分かりませんでしたが、いくつものレースの集計値とそれによる判定の結果を見ていくなかで、好走しているレースがあるにもかかわらずそれが評価されないケースがあることに気づきました。

例えば、いつも流れ込みの着狙いで前3走の着差が[1.0、0.8、0.9](秒)の馬と、常に勝負!好走か大負けか!で同じく着差が[0.2、0.6、1.9](秒)の馬とではレース内容がずいぶん違いますが平均着差はともに0.9秒です。

平均値で解析していると上記のような違いは埋もれてわからなくなってしまい、瑣末な誤差のような値の違いで優劣を判定してしまうがために、好走と凡走を区別したメリハリのある判定ができなくなっていたのです。

そうしたレース内容の違いを浮かび上がらせて予想に反映させるるためにはどうすべきか考えた結果、「突出した何かを持つものは、ムラがあってもむやみに切り捨てない」ことにしてみました。

具体的には、「スピード」「瞬発力」「先行力」のようなファクター毎に、各馬の平均値ではなく最高値でのランクづけを行い、それぞれの上位にランクされる数頭づつを集めたなかで最終的な判定を行う手順に変更しました。

オーソドックスな予想と比べると、やや穴狙い的な要素もありますので的中率は下がるかもしれませんが、回収率でみるとそれ以前より上がっていますので、「普通の予想では普通の結果しか得られない」と自分に言い聞かせて、この方法を続けています。